城山から、参道を真っ直ぐ行けば
親父のいた映画館があったはず、、、という記憶に頼り 歩いてみます
当時、僕は8才で小学2年生、佐伯市の映画館の館長だった親父は29才
生涯、気が合わない親子でしたが
もう一度会えるならば、何を幸せと思って生きていたのか
聞いてみたいところです
この佐伯タクシーは、なんとなく見覚えがありますね
子供の頃は、タクシーに乗ると誇らしい気持ちになったもんです
ドさびれた、なかまち商店街で聞き込み調査をしていきましょう
うまく 知ってる人に出会えるかなぁ、、、
80才ぐらいのじいさんに
「50年前の佐伯セントラルって覚えてますか」
と、聞くと
「おお~、わしもよく映画に行きよったわい」
と、言って
ついて来いと言うんですが、、、
と、言って
さらに歩いて案内してくれまして、、、
そのじいさんが
「なんで50年前の映画館のことが知りたいわけ?」
と、聞くんで
「死んだ親父が館長をやってたんですよ」
と、言うと
「わしの友達がそこの映写技師やったんよ、親父さんの名前は?」
と、言うんで、後藤ですと答えると
「ああ~っはいはい、館長は後藤さんやった気がするなぁ」
と、言うんです
さすがに鳥肌が立ちました
で、東宝の映画館は、ここだったんですね
今は駐車場になっていました
すぐそばにマルショクがあります、僕の記憶では50年前
コトブキヤだったはず、、、それをじいさんに聞くと
確かに同じ場所に、寿屋があったと教えてくれました
じいさんは、僕が親父の軌跡を辿るために
わざわざ福岡から来たと勘違いして、えらく感動していました
そして今から城山に登る予定だよと言ってました
僕もこの 一期一会 には不思議なものを感じました
親切に案内してくれて、誠に有難うございました
人を小馬鹿にして、自慢ばかりして、酒を飲んだくれて
収賄容疑で留置場にも入った親父ですが
この場所には、確かに親父の人生の軌跡がありました
ではまた、おやすみなさい
(旅の途中、鴨がいっぱいいる池)
続く、、、。