鶴御崎から佐伯市内に戻り、佐伯城に登ることにしました
ここは、車では登れないので軽い登山になるんです
前をじいさんが歩いていますね、あの人に聞いてみたら道は二つあって
右は緩やかだけど遠回りで、直進は険しいけど近道だということなんで
まあ、近道を行ってみました
確かに険しいっす、これ、動物用の道じゃないの?
振り返るとこんなですよ、どこが道か分からんぐらいでしょ
そういやぁ、、、ここだったかも知れんけど親父と山登りしてて
途中で僕が滑落して、肩の骨を脱臼したことがあったなぁ、、、
おっ、石垣が見えてきましたよ
なんだか徐々に増やしていったかのような、段々の石垣ですね
頂上に着いたら、じじばばの会が体操をしてました
聞くと、週に1回は皆で登るらしいです
「わしなんか、週に3回は登っちょんで」
とかなんとか
歯の抜けたじじいが自慢しました
天守閣はこちらですね、景色はどうかな
おお~っ!素晴らしい、こっちは鶴岡町の方面です
僕が住んでた町も、でかくなったもんです
昔は川沿いに家が並んでるていどで、砂利道を馬が歩いてましたからね
こっちは番匠川の河口方面、この城山のすぐ下の町に
親父が館長だった 「東宝映画館」 があったはずです
そしてこっちが佐伯湾の方面です
この場所から、さらに天守閣の高さが加わるのだから
ここの殿様は、さぞかし素晴らしい景色を眺めていたんでしょうね
実は50年前、小学2年の僕が、幼稚園児の妹を連れてこの山に登り
下の町の親父の映画館まで歩いて行ってしまって
驚いた親父がタクシーで家まで帰らせたという事件があったんですよ、、、
大人でも疲れる山道を、当時の妹は泣きもせずによく付いてきたな~と
あらためて感心しました
(良い子は真似してはいけません)
その時のことは僕たちあまり覚えてないんですけど、なんとなく
パッと開けた麓の、この景色を覚えている気がしますね
続く、、、。