親父 逝く

今回は、僕自身に向けての日記ですので
おススメ致しません ご了承下さいませ


先日、9月9日から娘が里帰りしていました
友達の結婚式に出席するためです



美容室で髪をアミアミにして、薄いブルーのドレスで出席です
ちょっと太って見えるね〜なんて言いながら(笑)

そして楽しい親子の会話もできて12日の夕方の便で
埼玉に帰っていきました

闘病中の親父に 「今度はまた11月に帰って来るね〜」 と言うと
「うん、じゃあまたね〜」 と言ったそうです



埼玉では 「文明堂のカステラ」 がカステラの代表で
福砂屋」の美味しいカステラの味を知らないらしいので
彼氏へのお土産に買っていました





僕はこの日、工房でこの 「翁」 の絵を描いていました

朝、親父が急に後藤家の墓の 永代供養料の話をしてきたので
今日はおかしいなぁとは 思いました
母も、「ありがとう」 を繰り返す親父の態度が、いつもと違うなぁ
と思っていたそうです

夜、自宅に帰ると、以前からずっと寝たきりになっている親父が
夕飯も食べてなくて



娘が買ってきたお土産の 「ごまたまご」 を1個だけ食べて
眠り続けていたのです


そして僕は、1時過ぎに眠りました

急に

家内に起こされたのが2時半でした

親父がトイレで動かないから見てくれということでしたので
抱き起そうとしたら もう、固く、冷たくなっていました

トイレの便器に座った途端、心臓が止まってしまったのです
安らかに眠っているような 綺麗な顔でした

それからは救急車を呼び、死亡が確認されると警官を呼び
そして刑事と鑑識官が5名ほど来て 事件性がないのかどうか
取り調べが始まりました

それが終わった時にはもう明け方で、今度は葬儀社に電話し
葬儀社が6時半に来てくれて 葬儀の商談をしました

奇しくもこの日は 甥っ子の竜大の誕生日でした



お袋は介護が必要な体なので 喪主は僕が勤めました
9月13日が通夜で、14日が葬式でした

親の葬儀というものは 誰もが初めて体験することなので
頭の中が真っ白になりましたし、悲しむ暇もなく
葬儀の準備を進めていかなければならないと痛感しました

とにかく無事に葬儀をやらなければ、、、
親父やみんなに恥をかかせられない、、、
そんな気持ちになりました

兄弟や親戚のサポートがとても助かりました
ありがとうございました


親父と闘病生活を 1年以上やってきたにも関わらず
本当に死んでしまうという現実味はなかったのですが

人間って 死ぬ時はあっけなく逝くものでした

ずっと、そりが合わなくて
あまり口も利かない僕と親父でしたが

医者の意見よりは長く命がもちましたし
最後に孫の顔を見れて、孫のお土産を食べて、
自宅で眠るように逝けて 幸せだったと思います

享年77才でした


大嫌いだった 親父
昔は掴み合いの喧嘩にもなったよな

でもいなくなると やっぱり胸に空洞はできるものです

あの世でまた 好きなだけ酒を飲んで下さい。