お客様の大谷さんから 特注品として
2015年の年末に、面白い課題をいただきました
「大日本帝国海軍・重巡洋艦・利根」 をモチーフとした
絹のストールが欲しいという ご注文です
大和や武蔵じゃないとこが なんとも粋というか
知識に裏打ちされているというか しぶいですね（笑）
大谷さんが絶賛する機能美に溢れた 「利根」 は
艦前部に主砲4基を集中して配備し、後部を水上偵察機発進のための甲板とした 第二次大戦当時としては珍しい艦型の巡洋艦です
全長201.6メートル 全幅19.4メートル 排水量11213トン
最高速度35.55ノットで 突っ走ります
そして
このシルエットが気に入っているということでした
それでは早速 絣の技法を使って再現に挑んでみましょう
寸法は 正確に実物の130分の1でとりました
そして、糸の本数は1寸の間に98本ずつ入れ 綾で織ります
耳のしるしを間違えなければ 4尺弱のストールになる計算です
艦前部、艦後部、で2尺ずつ分けて制作
継ぎ目がちゃんと合うのかどうか 心配はありましたが、、、
そして 完成しました！
すべて予定通りに仕上がって 僕としては大満足です
1月の10日に見に来られることも決定して
お待ちしておりました
利根のシルエットを、ストールの端にもっていったので
首にかけた時に デザインとして黒いラインがでます
これは狙い通りでした、とても気に入ってもらえました
ありがとうございました！
大谷さんは知識人なんで、今日も政治経済の話や
地球環境問題の話などで盛り上がり、大変参考になりました
良いものを自分で提案して身に着けるといったポリシーを
もっている人です
ちなみに ズールレザーさんのベルト
これは3万ぐらいしたそうです。
