窓の外に、、、

女の部屋に
ゆっくり しけこんどった ある日

うちのお父さんは警官で、柔道5段で めっちゃ怖いとよ〜
なんて ベッドでさんざん聞かされたあと

玄関がピンポーンて鳴ったもんやから
女の顔色が変わった

「うわ〜両親が帰ってきんしゃった!」

なんか分からんけど 日帰り旅行が予定より2時間早かったらしい
女がオレの靴ば持ってきて とりあえず窓の外に出ろって、、

オレは慌ててズボン穿いて 上着抱えて 二階の窓から屋根に出て
それでも女が手で シッシッってするんで 屋根の上の方へ、、、

そしたら間一髪で、親父さんが二階に上がってきてくさ
「ちゃんと勉強しよったとや〜」  やら言うて まあセーフ!


親父が降りて行っても、オレは しばらくは屋根におって
だんだんと 日も暮れてきてね
女が夕飯に降りて行った時に 音もなく部屋に戻ったけど
真っ暗な部屋で考えたとです

さて、どうすんだ、、、
なんやこれ、、、ドラマやん、、、って笑ってみて

飛び降りれる高さやないけん 玄関から帰るしかないし
小便もまりたくなってきたし、、、

ああ、オレはもう しまえたと思うたやね
このままやったら バレて、親父にどつき回されて、慰謝料ばい、、、
高校ば退学っちゅうことも ありうる、、、

二時間ぐらい 過ぎたかなぁ
いっそ、窓から飛んで足が折れてでも
逃げた方がいいかも知れん  そう思った時

「今よ! 親が近所にお土産ば やりに行ったけん!」

その女の声に ダダーッと階段を降り、玄関を飛び出し
後ろ向きで手だけ振って 
無事に オレは逃げ帰ったのでした

香椎駅で飲んだ ジョージアとハイライトが
とっても しみる夜やったげな。