矢車で染めました

草木染めの材料として

近くにある 矢車の木の 
実というか ぼっくりというか

とにかく 濃い黒と金色を作りたかったので
800グラムも採ってきて よこ糸を染めてみました

まず 前日の夜

カスが出ることを防ぐため
細目の洗濯袋に材料を入れ  

大鍋に二杯 一時間ほど煮込みます

その二杯分の染料を一つに混ぜて均等化し
さらに二等分しておいて 就寝、、、、

翌日の朝

熱かった染料が ちょうど冷めてますので
手で 糸によく染み込ませてから 

再びガス台で一時間 徐々に90度まで加熱します

だいたい 草木の煮汁は茶色になることが多く
この時点では どんな色になるか分かりません

加熱が終わると 

余分な染料を取り除くため 
バケツでの強い水洗いを 4〜5回 繰り返し

脱水機にかけ 十分に乾かします

そして 今度は媒染液に浸けこんで
化学変化を起こさせるのですが

今回は「鉄」と「チタン」を用意しました

液に浸けて 手でかき回すうち
みるみる色が変化していくのが分かります

このあたりが 草木染に感動し
病みつきになる所以でしょうか、、、

30分で 媒染液から出すと
また バケツでの水洗いを 4〜5回ほど繰り返し

脱水機にかけ 十分に乾かします

以上の工程を

一日に 二回 繰り返し

さらに 翌日も同じ工程を 二回

念のために また翌日も同じ工程を 二回

そうやって

正しく手をかけて染められた糸は
堅牢度(褪せる、焼けるなどに強い)が高くなるので
上質のものだということです

誰にでも出来るようで
本当は奥が深く 感性と経験が必要で
しかも重労働なのが 染めの世界

同じ色を再現することも
実は 不可能に近いぐらい 神秘的なものです

左が「鉄」 右が「チタン」

同じ染料なのに 媒染液でこんなに変わるなんて
科学の実験みたいで 楽しいですね

まあ 予定に近い色は
出せたのではないでしょうか


マイナーな記事でした

最後まで読まれた方 すごいです(笑)