昭和 52年頃は
録音機能つきのオーディオやら
仲間はみ〜んな 持っとらんけん
ましなステレオば持っとる ダチんとこで
ラジカセに 一発録りしよった
「よかや、録音するじぇ 黙っとけよ〜」
て 言うて
まず レコード盤に 針ば置いて
ステレオの正面に置いたラジカセの
REC と再生ば 同時にガチャッって押して
あとは ダチと無言でマンガ読んだり
そ〜っと部屋ば出て コーラ買いに行ったり、、
近所に犬がおるとこやら 絶対できんし
国道沿いやらも つまらん
そのうち お袋さんが帰ってきて
「コーヒー入れちゃろうかぁ〜」 て言うたら
あ〜あで 中断して
カセットテープばキュルキュルって巻き戻し
ひとつ前の歌から また録音、、、
そのうち
ほかのダチが くそバイクで ウオンウオン来て
「なんしようとや〜」 て 叫んだら
飛び蹴りかまして また録り直し
そんなこんなで
やっとこさ LPば一枚録って
家で聞いた 「キャロル ラストライブ」
かすかに MCんとこに ピーポーピーポーって
救急車のサイレンが はいってたりしてね、、
まあ 味がある時代では あった
そういえば
太陽にほえろのテーマが録りたくてラジカセ置くと
親父か お袋が 絶対なんかしゃべるわけよ
なんべん言うても
咳払いするわ 「お父さんおかわりは？」やら言うわ
その ゆうずうが利かん ダサさに
もう あったまにきたこと！
覚えとるねぇ。
