新作と、それを支える和紙

最近は何かと雑用が多く、久しぶりに新作を発表します

 

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歌舞伎の隈取を 「千社札」 のようにデザインした手提げかごです

 

 

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裏面はこれ、大きさは B-5サイズで、取っ手には西陣の帯を使用しています

 

 

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内張りは、各家元を表す柄を描きました、てぬぐいによく使われているデザインですね

 

 

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これは、「がいこつの化粧屑入れ」 

ゴツゴツ岩の魔界で宴会をする亡者を、全面に描いてみました

 

 

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こちらは特注品です、以前に日本橋の団扇などを見たんですが売れちゃいました?

という質問があったんで、特別に再度、作らせて頂きました

 

さて、これら僕の作品を支えているのが、日本の優秀な手すき和紙です

今回は、佐賀の 「名尾和紙」 さんにお伺いしました

 

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「名尾手すき和紙」

佐賀県佐賀市大和町大字名尾4756  ℡ 0952-63-0334

営業時間 午前9時~午後17時 定休日なし(年末年始除く)   www.naowashi.com

 

 

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和紙の原料はこの 「梶」 の木で、名尾和紙さんは梶の栽培から全工程をやってるという

非常に貴重な原産地なのです

 

 

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では、さっそくお邪魔してみましょう

 

 

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(うちわなどの体験も開催されています)

 

 

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凄いですねぇ~、200種類ぐらいはあるでしょうか

白いもの、生成のもの、ワラなどが混合したもの、透けているもの、薄いもの、厚いもの

こちらの要望がすべて叶い、満足のいく買い物ができました

 

 

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加工会社と提携して、オリジナルの和小物もあります

 

 

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熊本や四国に和紙を送って作ってもらったという 団扇

 

 

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ここの社員さんが染色して作った行灯など、かなり素敵です

 

 

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押し花を、紙をすく段階で閉じ込めて作るんでしょうね

 

 

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僕はこういうもん作ってる作家です! と、自己紹介

えらく感動してくれましたよ、他のお客さんも写真を撮っていました

 

 

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作業場も少し見せてもらいました、今日は作業をしてなくて残念~

 

 

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木をつぶしたり、炊いたり、手間がかかる仕事です、何より海外の安い材料を輸入したりせず

自家栽培の材料というところが興味深いですね

 

 

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僕の一閑張りは、和紙に墨ですじ描きし、顏彩で着色してから竹かごに貼っていくもので

糊が浸み込んで柔らかく竹に張り付いていく 「手すき和紙」 しか使えないわけです

 

 

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今日は、いろいろ選んで4320円の購入でした、価格的には天神の文具屋とか八女の和紙とか

だいたい変わらない感じです、お邪魔しました、有難うございました。

 

 

*弟を心配してる皆様へ*

本当に長きに亘りご心配をおかけしております

あれからずっと闘い続けて、でもなかなか横ばい状態で

しかし昨日は意識が戻り、みのる~オレだよ! と言うと

しっかりこちらを見てうなずいてくれました

看護士さんによると、ウイルスの炎症がピークを越え

たのではないかとのことで、光がさしてきたのかな!

という状況です。