TOTO (とと) っていうバンド

オレが入社した雑貨の問屋に

藤田さんっていう先輩がおって
ユニードっていう量販店の営業やった

まあ、オレはまだ倉庫業

ユニードの商品の出荷担当ってこともあって

その日はたまたま 
藤田さんの車で飯食いに連れて行ってもろうたわけよ

茶色のコロナやったかなぁ

当時としては まあまあの車種で
エアコンも コンポも付いとって快適やった

「後藤はなんか、好きな音楽やらあると?」

「オレっすか、矢沢バリバリっすよ、他は聞かんですねぇ」

「かぁ〜勿体ないばい、洋楽の本物ば聞いてみてんやい」

「はぁ、、本物ってなんすか、、、」

そんな風な 会話があって

そん時 先輩がボックスの中から ガシャガシャッ出して
バコッって入れたカセットテープが

1977年 TOTO の 「宇宙の騎士」 ていうアルバムやった

そしたらさ

そのメロディーが流れだした途端
オレはかなりの衝撃ば受けて 参ってしもうたとよ

それまでオレの中の音楽って

謡曲からフォークソング、そんでキャロルから矢沢永吉
たまに クールスや柳ジョージあたりで

洋楽は オリビアニュートンジョンと カーペンターズしか知らず
鬼畜米英の歌は聞かんことにしとったんやけど

その TOTOサウンド

あまりに透きとおった音で
演奏も 録音技術も凄すぎたね

オレは一撃で 

TOTOのファンにならざるおえんかったわけよ〜 

悔しいけど、、、

矢沢さんの 77年っていったら 「ドアを開けろ」 だよね
「世話やけ」「燃えサン」「黒塗り」「バーボン」「チャイナ」 と

不動の名曲が 量産されとるし
こんな曲、あの時代によく書けたなと思うほど天才的だと思う

ばってん 残念なことにサウンドが付いて来てないのよ
ま〜だやっぱ ズンチャカ♪ ズンチャカ♪ だもん

そこに 気付かされたオレがいて

ずっと前から気付いて悩んでいたのは 矢沢さん本人やったんよ

だけん矢沢さんは あとでアメリカへ渡るんだけど
それほど 欧米との差があったんよね

なんも知らん日本のマスコミやオーデイエンスは
矢沢がかぶれて欧米に行ってるように 噂したばってん

矢沢さんは 追いつくために本気だったんだよな
必死やったと思うよ


まあ それから洋楽も聞くようになり
特にアメリカンハードロックが大好きやったけども

そうなると

日本のアイドルやらジャニーズあたりの歌は
ほとんど洋楽のコピーだって 分かってくるわけじゃん

「どっちらけ」 だよね

急に 演歌以外の日本の音楽シーンがつまんなくなった

というわけで

オレは TOTO の大ファンでした
もうジジイだし 解散しとるけどね。