UFOキャッチャーの 走り

小学校の時に

親父がボーリング場の支配人やったこともあって
ジュニアクラブに入会したりして

ボーリングは まあ 好きやったし
あの時代は 流行っとったからね

特に 夏場はホラ

冷房がガンガンに効いとるからさ

レスカ飲みに行くだけやら
ゲームコーナーで遊ぶだけやら

ダチ捜しで とりあえず行ってみる やら
まあ よう行ったわ

そのゲームの中で 

オレが得意やったとが

なんか、、、

UFOキャッチャーの走りのごたあやつで

丸いプラスティックの容器に
銀紙で包んだ チョコボールがいっぱい入っとって

それば 三本アームで取る仕掛けの
①と②のボタンで操作する ゲームたい

あれね

上に突き出たボールば 狙って
垂直に下ろせば だいたい取れよったんよ

それに、、一回いくらやったかな〜
30円やったかな?

とにかく 金ば入れる穴の場所ば
上から思いっ切り叩いたら スイッチが入るんよね

手でやると けっこう痛いんで
自販機から無理やり引き抜いた コーラの瓶で 
しかもハンカチで音ば消しといて 

ガツンと やりよったね

あれは実際 欲しかったってよりも

従業員の目ば盗んでやるっていう
たまらん嬉しさがあったていう感じかな

そんでもう 食いきれんほど取れて
ダチんちにも ごろごろあったな

あと 五円玉に針金つけて
コイン投入口に 差し込んで、、引き抜く

これで 
いくつかピンボールなんかも やり放題やん

昔のゲーム機は 
簡単な作りやったんやろうね 

おまけに

つり銭口ば見て回りゃ 小銭ば見つけるし

ゲーム機の下に潜っても
けっこうな小遣いが 落ちとったもんよ

そんで

そのカネで ボーリングしたりね


昭和のボーリング場は 良かったね〜

一日 遊べた。