相島キャンプ 其の三

深夜 一時

悪魔の儀式が ついにクライマックスば迎えた

オレらは 

笑いばこらえながら 足音ば消して 
一年のテントに近づいたわけね

手には 海水が入ったバケツ、、、

「オラァ〜 起きれ〜」

て、叫んで バシャ〜ン!

慌てて飛び起きた一年たちが 少しキレて

「先輩、何すんすか〜」

やら、言うもんやから

もうダメやった 
オレら いってもうた

ボッコボコに蹴りいれて 海に落とすわ
焚き木ば投げつけるやら もう 無茶苦茶よ

いい加減で 三年もオレらの腕掴んで
もうやめとけって 言いだしたばってん

酒で 気が狂うとったからね

「三年がどうした オラァ〜 かかってこんかぁ!」

て 言うて 

オレが 暴れるのを やめんやったんで
何人かで でかい石ば投げたら

頭に当たって オレは倒れた、、らしい

よう 覚えとらんばってん

実際、翌日は後頭部に 血のたんこぶが二つあったけん
そうやったっちゃろうね

ダチの M はさらに凄かったね

人ば殴りながらも 酔いで吐きそうになったんで
暗いとこに行こうとしたら つまづいて

顔面から 岩場に突っ込んでね
前歯が欠けて 唇が二倍に腫れ上がっとった

こんな

未成年のパープーが揃った
道徳もなんもない上下関係って 恐ろしいよね

ヤバかった
本当に 誰も死ななくて良かった

それぞれに 
暴れまくって

暴れ疲れて 

その場で朝まで眠っとった げな。