相島キャンプ 其の一

夏休み

合宿が終わった すぐあとに

水泳部の 

夢の初キャンプば 実現させた

15人ぐらいの参加やったか
人数分テントやら キャンプ用品一式やら

ビールとジュースと水も 
ケースで運んで 

重くて大変やったけど
ずっと笑いが止まらんやった

海岸に出たら
一年に テント張らせて

とりあえずビール飲んで
オレらは 海に浮かんだよね

キラキラしとったなぁ〜

♪ 時間よ〜 止まれぇ〜
   命の〜 めまぁ〜い〜の 中でぇ〜ぇ〜♪

ラジカセも バリバリよ


キャンプの準備が出来たら 

F が叫んだ

「おっしゃ〜 さざえば取るじぇ〜!」

オレら 水泳部やろ
みんな2分以上は息がもつし 7〜8メートルは潜るやん

そんで ざっくざっく獲って 100個ぐらい
アワビば見付けたやつも何人かおって

浜の焚火で 焼いて食って

飯盒の飯も いい具合に炊けてきて
めちゃくちゃ うまかった


「あ〜も〜 ヤバイぜ オレら、、、」

オレは 海岸に寝そべって
煙草ばふかしながら 今日の自由に ジ〜ンときてね

親友の F にしゃべりかけたら

「おっしゃ〜 飛び込み大会するじぇ〜!」

ってよ、、
相変わらずの情緒なしのバカで がっかりよ


でも 

確かにすんげ〜岩場があった

垂直な断崖で 
下の海は深いな 8メートルはあるね

で、まず頭からのダイブたい

5メートルぐらいは 全員やらせて

6〜7メートルで 半分ぐらいが 参りましたで

8メートルで オレと M と F が 3人残ったばってん

さあ 10メートル勝負やぁ〜

て、思ったら 
ちょっとヤバイわけよね

岩の形が変わってきて
遠くに飛ばないかんて 分かって

失敗すると 死ぬ感じなんでね 
オレ、もうやめろうぜって言うたんよ

そしたら F のバカ

「おお〜 おまえら ビビったばいねぇ〜
  よ〜し分かった! オレが飛んだら尊敬するや?」

てまあ くそ頭にくるセリフば残して
猿のごと岩に駆け上がり

ザブ〜ン!

バカやけど すげーっちゃ すげー


まあ

そんなこんなで お昼寝もして

いよいよ 恐怖の夜が
やってくるのでありました

続く。