ダチ サッシ屋に就職

オレんちの近くに
高校に行きよらんダチが おって

あれ 確か一年の夏に辞めたと思う

ヤンキーっていうとは 

入学してすぐ 喧嘩に負けたり
学校の雰囲気に溶け込めんやったりしたら
どうしても居づらくなるわけよね 

基本 バカだから、、、

でも 当時の日本は 
工場なんかの仕事が たくさんあったからね 

中卒で働く奴も まあまあおって

しばらく「プータロウ」やった そのダチも

翌年からは 「職業訓練校」に入学して頑張り
真剣に就職ば 夢みたわけよ、、

て いうより 

遊ぶ金が欲しかったんやろうね

ある時

「オレ 面接に行くじぇ〜!」 言うて

自慢のアフロヘアーば 
床屋で 短い横分けにしてもろうて

ピアスの穴には 丸いカットバン 貼って
兄貴のストレートのズボンやら 靴やら借りて
白いシャツ着て

面接に 行きんしゃったよ

そんで まあ サッシ屋に就職して
あの頃 初任給どれぐらいやったかなあ
7〜8万 やったろう

それでも 高校に行きよるオレらは
バイトで 2万ぐらいしか稼げんけん

羨ましいっちゃ、、羨ましかったよね

給料日が来たら 

ダチは 万札ば自慢そうに出して

「焼き鳥屋 連れていっちゃあぜ、付いてきやい!」

て 言うて おごってくれた

17才のでかいヤンキー 4人ぐらいで 

全員 アロハシャツで 草履で グラサンで
ドカドカッって 店に入ったら

家族連れやら サラリーマンが
何人か 慌てて帰ろうとするんでね

「なーもせんけん、、大丈夫っすよ、、」

って 言ってあげたりして

楽しく ビールば 飲んどりました

今になってみれば

焼き鳥なんか いつでも食えるし
好んで食わなくも なってきとるけど

あの時代に食った 手羽先やら バラ
死ぬほど うまかったよな〜

ガツガツ食って

空の串が

山になるほどやった げな。