みかんちぎりの バイト

古賀あたりに 

赤蜻蛉って 
20人ぐらいの 暴走族があって

そこの ダチの一人の実家が
みかん農園やった

そこの ごっつい親父さんが

「ヤンキーども、腹いっぱい肉食わすし
  酒の飲み放題にしてやるけん みかんちぎりば 手伝わんや?」

って 言ってるらしくて

体力自慢の K高ヤンキー
4〜5人で 泊まりに行った


* 当時は、酒飲ますけん体ば貸せげなやりとりは普通で
  喧嘩するけん付いて来いやらも普通やった 親が公認で
  酒を飲むのも ごく当たり前のことやった、、、。
 

みかんメンバーは 
オレらの他にも 何人かおって
夜はもう 大宴会でみんな ベロンベロンたい

手拍子で演歌ば歌いまくって
酔いつぶれて 寝たのはいいばってん

翌朝 親父さんに

「おまえらー! 行くぞ〜っ」

叫ばれたんは 5時やった

2tのトラックの荷台に乗せられて
自衛隊のごと運ばれた オレらは

でかい袋ば肩から掛けられ
果物用の 反ったハサミば持たされて
切り方ば やかまし言われ

「おまーち たいがい食うたろうが
         さあ 採って来い」

オレら フラフラになりながら ちぎりまくって

袋がいっぱいになったら 
専用のプラスチックの箱に移して
トラックに積み上げること 6時間

中には ゲロ吐くやつもおったり
腹が減ったやつは みかんば食うたりして

なんとか昼飯までに 
2tトラック 2台分はちぎったね

また 昼飯がうまいわけよ

ただの 豚汁と にぎり飯やけど
死ぬほど うまかった

全員 二日酔いもふっとんで
午後から倉庫で みかんの 大きさ別 に分けて積んで
暗くなる頃 作業は終了

お土産に 全員
みかんば 20㌔もらって帰った

あとは2日ぐらい 筋肉痛がヒデーけど
なんか 負けたくないし 楽しいし

みかん山の作業

高校のあいだは 毎年行きよったね

あの親父は

働く喜びば 教えてくれた。