T の姉ちゃん

ダチの T の姉ちゃんが働きよる
多々良あたりの 「パブ」 ってやつに 
オレは 初めて行った

スナック と パブ の違いは よー分からんやったけど
色っぽい姉さんがいっぱいで 

扉を開けた瞬間 そこは夢の世界やった

内装は アメリカば意識した感じで

蛍光灯の文字盤みたいなもんやら
それこそ パブミラーやらいっぱいあって

丸いジュークボックスやら 
ヤシの木やら あった 

「おう、おまえが 「りょう」 っつう奴かぁ (笑)」

と、 いきなり T の姉ちゃんが登場!

バリッバリのヤンキーやし
兄弟で顔が 「バリ似」 やけん 爆笑やった

「おまえら 可愛いかね〜」 げな言われて、、

だよなぁ オレらまだ 16のガキやし
なんか 今日はマスコット的な扱いで もみくちゃにされて

女ば口説くやら こら無理やなぁと思うたばい

まあ それでも楽しく飲みまくりよったら

「りょう! おまえ永ちゃんの歌 うまいらしいなぁ
         カラオケないけど 歌ってくれよ〜」

みたいに なってもうて
ホステスも客も 集まってきて さあ 歌えってよ

よっしゃ! オレも男や〜 思うてくさ
ギター弾く格好して 口で ジャンジャ ジャジャジャーンって


♪ 果てしなく〜 続くハイウェイ飛ばせば〜
    なぜか この虚しさは〜  おお〜 

   捨ててきた〜 あいつの面影が
     今でも 追いかけてくる〜
    
    振り切るのさ〜 もう このオレは〜、、、♪


そしたら 大盛り上がりでねぇ

ワオー とか キャー とか言われちゃって
ほっぺたに チューなんか されまくって

楽しかったよな〜 あの夜

アーリータイムズ だったかな
バーボンって酒 なんかうまかったなぁ。