男の意地 パート1

オレはその日 一人で寿屋に行って

大好きな T 姉と 
デレデレしゃべりよった

そこへ 知らん不良が三人来た

三人とも剃り込んで まゆげ落としとる
アロハに草履にボンタン 

隣町の 年下の悪ガキやろう
思いっきり ガンたれてきよるもん

こらヤバイと思ったね、

やらせても もらえん女の前で
カッコつけて 袋にされる筋合いはねえし

ここは 目 合わさんとこ〜思いよったら

「いちゃいちゃすんなよ、、」 「ばーか」 「ハハハ」

そう 小さめの声で 言いやがった

カッと頭に血が登ったばってん
いや、 やめとけ、、やめとけ、、、って
T 姉も オレの袖ば掴んで首ふりよるし、、、

まあ、あとで探し出してシメちゃろう思いよったら
離れ際に 背が高い奴が言った

「兄ちゃんビビっとんしゃあけん 帰ろうぜ、、、」

もう ダメやった
これ我慢したら 地元で中学から築いたオレの顔がつぶれる
隣町では噂になるし オレって すぐバレる

オレは T 姉がやめなさいって言うのを振り切り
ゲーセンに行こうとする三人に路上で追いついて

「かかってこんか きさん!」 って言うた

そしたら そいつら

「そこのゲーセンに先輩がおるけん呼ぶぞきさん
    先輩は ヤクザやけんな、 逃げるなよ!」

そう言うもんやけん

「おう! 誰でんよかけん連れてきてみー こら!」

そう 言っちゃって三人を行かせてもうた、、、

うわ〜しもた〜 完全に 四対一になるってことやんけ
それでもし、、 その先輩がホンマモンのやーさんやったら
事務所に連れ去られて 指の一本とか、、、、
うう〜 でもなぜか動けんやったね

あたりは
もう薄暗くなりかけた夕方で

逃げたい、、、どうしよ〜、、オレ しまえたばい、、

その時 向こうから 
ゆっくりと ヤクザが来た


続く、、、。