U 商業文化祭

U 商業高校の文化祭に
悪がき四人組で乗り込んだ

YH にオトナシイ格好で来てくれって、あれほど言われたとに
皮ジャンに 「ニッカポッカズボン」 で行った
もう やけくそやん、 知らん!

オレらは会場ば遊んで回って、体育館でやってるバンドのステージに
勝手に上がって 三年の奴とか先生に注意されたり
女の子に次々に声をかけてみたり
マス覚えたての猿みたいで やりっぱなし


YH は逃げ回りよったみたいで見つからん
そりゃそうだよね、恥かしいよ、こんな彼氏、、

そしてやっと見つけたら 真面目そうな男子生徒と一緒やったもんで
カッと頭に血がのぼって オレはそいつを蹴ってしもうた


あたりは騒然として
その一瞬で オレの大切な初恋が 消えて無くなった、、、
あの時の 彼女の憎しみの目が忘れられんよ


なんで こんなふうになったんやろ
バカなヤンキーには理解も反省も なんも分からんやった


むしゃくしゃして 帰りに香椎の街でさんざん遊んで
駅に行ったら U商業のヤンキー女が4〜5人集まってきて

「あれは女の方が絶対悪いよ〜!」

なんて 味方してくれたんだけどね、、、
オレが悪いことは オレが一番よく知ってるわけで、、、

「そんなら、お前ら誰かオレと付き合っちゃーや?」 

そう冗談で聞いたら 一人が手を挙げたげな〜

なんだか、、

ますます落ち込んだ 秋の夕暮れであった。