スナック

東区に、国鉄筑前新宮駅ってのがあって
その近辺がオレらの まあ縄張りちゅうか、遊び場ちゅうか

そこにスーパーJOYってあって その向かいがスナックやった
下が店舗で、上が住まいになってる典型的な 昔のスナックたい
なんかそこ、地元の間で評判になっとうけん
ある日 ぷらっと ダチ3人で入ってみたわけね

中年の男性が何かを思い出したように
慌てて帰って行って それで客はオレらだけ

中は酒とヤニの臭い 赤い壁、ビニールのボックスは少し破れてたりして
とっても怪しい 昭和のスナックね

50才ぐらいのママに 20才代のお姉ちゃんが二人いたかな
Sって名乗ってるお姉ちゃんが24才で  まあ綺麗だったんで

「君に会いに来ました〜」 なんつって

15才の鼻たれガキは相手にされねーだろうと思ったばってん

「こげんカッコいい男 この町におったっけ?」 なんて言われて

オレは デロデロリンになってしもうたわけです


それからは学校から帰るたびにスナックの前を通り
二階の窓に向かって ピーッと口笛を吹くと
決まって S姉が手ば振ってくれて 時にはネグリジェでドキッとしたり
9才年上なんてと 思っとっても 
やっぱバイト代突っ込んで 一人で店に通っちゃうオレでした〜


そんなある日の土曜日、、、

オレは店でけっこう酔っていて  外は台風で大荒れで
深夜2時ぐらいになったんで 帰るわ!って言うと S姉が

「自転車やろ? 暴風雨でヤバイから泊まってくか?」

胸の中が ドクドクッってくる感じ 分かる?
オレは動揺を隠して よかと〜助かるわ〜 なんて言って肩借りて
いい匂いがする二階の部屋へ上がって 布団に寝かされて

「あたしは風呂入るから、おやすみなさ〜い」 なんて感じで

そうかマジで泊めてやるだけか、、、でも興奮して寝れやしねえよ、、、
なんて考えているうち寝てしまっとった 女の風呂は長げーからなぁ
ムニャ ムニャ、、、、、


ハッと 目が覚めたら朝やった
S姉が 一緒の布団で寝てるんで そろ〜と出たら どうしたの〜って言うから

「ちょー風呂入っていいすか」 

そう言って聞いて 風呂に入り、勝手に歯も磨いて出てきたら

「今日は学校休みやろ、もう一回寝よう」

そう言うから 喜んで布団に入ったら 
S姉が全裸やったとです


嗚呼 素晴らしきかな 青春の思い出、、、げな