高一ぐらいの時の少年は
むちゃくちゃ チャリンコが上手い時期やろ
ジャンプ台やら崖ば降りるやら やってみるし
両手をはなして 片方は煙草、片方はズボンのポケットで
どこまで行けるか！ なんてやってて
ある日 ダチとふざけて
「ライダー変身！」 やった瞬間
車が飛び出してきて オレはすっ転んだ
車は一瞬 ブレーキ踏んだばってん 逃げていった
仕方ねえか ぶつかったわけじゃないし
ばってん、、、
オレの膝は バックリ割れとって
白い皿の骨が見えとった
血が ダラダラ出てきよる
痛いより何より
午後から デートの約束ばしとうとぞ〜 オレは〜
チキショーって
ズボンは破れとうけん 家に帰らな恥かしいし
YH の自宅に電話するけど おらんし
とりあえず病院に行って 縫ってもらわないかんし
あ〜 くそ〜
もう すっぽかすしかないやんね
なんか 自分でキレとって どうでもよくなるっていうか
単純バカな発想しかできんわけたい 不良の青春って
最近 だんだんと、、、YH との距離が離れてきとる
オレは 分かっとった
もともと真面目と不良の付き合いやし 趣味も合わんし
会いたい時に 会えんて言われると怒ったりして泣かせた
ダチの彼女たちは ヤンキーやから
朝でも夜でも 好きに出てきて いちゃいちゃ出来るったい
それが 羨ましくてな〜
甘酸っぱい ていうか 苦くてはがいい日々やったね
今なら解決策ぐらい なんぼでも思いつくのにね。
