山火事で逮捕

前回 記事にした T 高校のグランドで
日曜に4人集まって 16才で生意気にゴルフの練習ばしよった


ちょっと休憩して煙草ば吸い、また遊びよったら
草むらで パチパチ音がするんで振り返ると
広い範囲で草が燃えだして あっという間に樹に移って
大きな山火事になってしもうた

勿論、オレらの誰かの煙草としか考えられん


オレらは真っ青になって大声で叫びながら
 T 高校の職員室に飛び込んでいったら 偶然にも先生が一人おって
すぐ消防署と警察に電話してもろうて

間もなく消防車が5台ぐらい来た 
消防士の人たちは 火の中に飛び込むような勢いで水をかけ
命がけで火を消し止めてくれたったい
何故かというと、 丘の一番上に民家がたくさんあったからね
 
不謹慎やけど それは凄かったし、カッコ良かった
あの人たちが おらんかったら
オレらの人生 終わってしまうとこやったもん


そしてオレたちは 首根っこば押さえられて逮捕やった
状況的に 放火の疑いをかけられたわけで
T 高校の先生が証言してくれたけど
東警察署での取り調べは まぬがれんやった

可哀そうなのは オレのお袋やった、、、

裏山で火事があったから 近所の仲のいいおばさんと
見に行ってみたら オレがパトカーに乗せられるとこで
全身に鳥肌が立ち、倒れそうになったらしい


その後は 何日か取り調べやら指紋やら写真撮影やらあって
くそ長い 調書を書かされて

T 高校や民家に菓子折りを持ってお詫びの挨拶も行った
そん時 民家のおばさんが言った言葉は 身にしみた

「あなたたちが もし逃げていたら 私たちは死んだかも知れません
 通報してくれて ありがとう」


幸いにも損害賠償は 一切発生せんで助かったけど
親は ひと月ぐらいは口を利いてくれんやった

これで終わりじゃないとは 分かっとうくさ

学校に連絡がいった時点で 完全に停学決定やろ。