上海からの手紙

これは少し前の話ですが
上海博物館の研究館員であります陶(たお)さんが
大川にいらした際、僕のストールを購入されましたので
後日、御礼状を上海に送らせて頂きました

そして僕が上海に訪問した際には、陶さんから御礼状への
御礼の言葉と、お土産まで頂きました

ですから日本に帰って、その御礼状を出しましたところ
今回は、お手紙を頂戴致しました
それが あまりに嬉しかったので紹介させて頂きます

尚、日本語訳は(株)フォーカス・ジャパンの木原社長に
お願い致しました
ありがとうございました。


こんにちは! 2回も手紙を頂き感謝しています
あなたの厚情厚誼に対し 
謹んで私の深い感激の念を表します!

貴国の北九州地区に於いて大雨が襲い、よく耕された
肥沃な地が水に沈んだとお聞きしました
テレビの報道を見て とても心配になり、今回はその件について
手紙を書き、私の慰問の気持ちとさせて頂きます

この風雨が、あなたの絹織物芸術活動に影響していないことを
お祈り致します

あなたの織られたストールは、とても高級で優雅な工芸品で
私は とても気に入っています
また、今後重要な活動の際には試着できるようにし
あなたの素晴らしい技術を中国国民に伝えると同時に
彼らにあなたの絹織物芸術作品を体験させれば
あなたの特別な絹織物工芸を理解させられるでしょう

もう一度、あなたの手紙に深く感謝致します

同時に、また近い将来あなたの絹織物作品を より多く
鑑賞できることを希望します。



少しほめ過ぎの感もありますが、僕は素直に受け止めております
事あるごとに、御礼状を書くという日本の文化も
最近では消滅しかかっていますが、僕は一度でも親しい会話を
頂いた方には、必ず御礼状を筆で書くようにしています

特に、異国の方に日本語で、しかも筆で御礼状を書けば
もらった時の先様の困惑した顔を想像して楽しいし
ひとつ翻訳してみようか!などと考えて頂けたら
それこそ 文化交流の始まりじゃないかと思うからです

ということで
只々 この気持ちが嬉しくて記事にしました。