昔の水泳部

昔は どんなスポーツも根性論が多かった
いや 日本そのものの空気が根性論やった
 

水泳部は暑い時に水に入れて良かろうもんやら
よく言う奴がおるばってん
練習は 野外でも3月から10月までばい

正確に言うと 水温が15度あったら
練習中に事故がおきたっちゃ
学校の責任には ならんわけたい


あんね〜 ホント寒いばい 15度は
プールの外の大学生が まだブルゾン着とるよ

だけん かなり柔軟体操ばする
そんで胸を濡らしてみる
その瞬間 オレ死ぬんじゃねえかって思うわけたい


ばってん先輩に蹴ったくらるうし
「そんぐらい どげんあるや〜」 て言うし
死んだれっと思うて入ると 全身がカキーンてなる
寒いより むしろ 痛いげな

30秒で唇が真っ青になるけん
生命維持のために がむしゃらに泳ぎます
人間はけっこう強いけん 誰も肺炎にもならず
練習が終わったら ポカポカしたりして
なんか 感動したね


現代では、そんな無茶はせんやろう
効率よくタイムが伸ばせる筈がなかろう
よく野球部でも うさぎ跳びやら おんぶダッシュやら
あんなのも膝ば痛めるだけやんね

昭和の根性論は 
会社でも猛威ばふるいよったもんな

なんか分からんくせに
変にがむしゃらな時代が 懐かしかね。