伝統的 工芸品 とは

経済産業大臣が指定する

伝統的工芸品」 は伝統ではなく伝統的と言います


主に 五つの項目を満たす団体のみに伝統マークの
使用が許可され 伝統証紙が一品ごとに貼られます



1. 日本人の生活に密着し、一般家庭で使用される
  工芸品であること

2. 製品の持ち味に大きな影響を与える、形状、意匠
  紋様、風合いなどの加工が手仕事により行われること

3. 主な技術、技法が100年以上前から今日まで継続して
  用いられていること

4. 主な原材料が100年以上前から今日まで継続して
  用いられていること

5. 産業として成立し、一定の産地で製造される
  工芸品 (組合員)であること



この伝統的工芸品の認定について取りまとめているのが
財団法人 伝統的工芸品産業振興協会 です

こういう機関ができたのも
その昔、大島紬の偽物が全国に出回ったり
博多織にしても同じものが関東で作られたり
なりふり構わずの金儲け主義業者が出たことが発端で
取り締まるようになりました

現在でもその様な業者はたくさんいるし
嘘を見分けることも難しいのが現状です

僕なんかは一人でやってるんで
5番の項目だけがクリアーできず落とされます

しかし技法や材料が100年以上なんて
いつからの100年なんだという疑問もあり
世間ではパソコンのデザインは当たり前のことで
今さら全工程を手作りなんて
いったい何人いるんだろうって話、、、


実際に産業として成り立つ過程で
その工程を分業しなければ実現しないことは
当然 分かっていることで
嘘の証紙を貼って販売する業者と同じではないですが
ある程度のトリックは
生きてくうえで 仕方ないことでしょう

しかし消費者としては 名のある先生の手作り一品物を
手に入れたいはずですよね


ですから 機会があれば
作家の工房を訪ねてみて下さい
これからは消費者も作品を自分の目で確かめることです
安かろう悪かろうの時代は終わりにしましょう

そうすれば とても安く買えるという特典もついてきます


最近 福岡で またこの問題が発生してますし
国から認められない、 援助もない職人にも
凄腕の者がたくさんいることを理解して頂きたく

これを記事にしてみました。