中学に入学する時は意気揚々としとった
「エースをねらえ」ってアニメを見てテニス部に入ったけど
先輩がしゃばくてすぐに辞めてしもうた
演劇部は面白くて3年間やり通した、少年文化会館で毎年発表会があり
あの緊張はいい経験やったなあと思う
オレは歌手の歌真似や先生の似顔絵やアニメが得意で
クラスでもみんなを笑わし、先生の受けも良かったが
放課後は嫌いな奴を呼び出しては殴る蹴るをやっていた
なんであんなに荒れていたのか
今、考えるとゾッとする
身長は１４５センチしかなかったから残酷であることが
オレの武器やったのかも知れん
番長連中ほど強くもないのに、いつも何人か引きつれ悪さをした
だいたい、中途半端な不良が一番悪い事をするもんだ
そのうちリンチかけた奴が入院してしまって学校の大問題になり
生活指導の先生にボコボコにされ
家で親父にボコボコにされ
今までの奴らを解散してしばらく謹慎した後
番長クラスの仲間に入らせてもらおうと顔を出しよったら
年上もいる溜まり場に入れるようになった
友達の兄貴の高校生たちは そりゃ〜カッコ良かった
絶対強くなって、こんな立派な不良になってやる〜
そう思ったもんだ。 続く。
