僕が僕と名のる事

以前、歌麿の絵の中に一人だけ
好きなタイプの女性を発見したといいましたが
その人のストールが出来ました

僕は、ここ何年か自分を僕といいます
僕とは、その昔 オコなどという馬鹿な者、愚かな者
という意味の語源があるらしく
中国では下僕などといい、自分は身分が低い者として
へりくだって使った言葉でした

日本では、江戸の末期になって流行し
長州の吉田松陰先生が使われたために弟子たちや
中でも桂小五郎などがこだわりを持って
「僕」 を使ったらしいといいます

僕の好きな小説家の北方謙三先生も僕を使います
僕は小学生ぐらいで俺になり、中学生ぐらいからオレに
なって中年まできましたが、
私というのがしっくりこないし、拙者でもないから
僕は、僕でいきましょう
七十才からはワシに変えましょう