織る前に糊をつける事

手紡ぎの着物を織る前には、
たて糸にもよこ糸にも糊をつけます
そうしなければ高速で強く打ち込む作業の過程で糸が摩擦に
耐えられず次々に切れてしまいます
まあ、その他いろいろ理由もありますがここは省略、、

糊を含んでいる海藻を乾燥させたもの(ふのり)を適量
大鍋に熱湯を用意して前日の夜から浸け込みます

翌日の朝には糊が溶け込んだ液体が出来上がってますので
カスを漉しとってタライに移し糸を浸け込みます
液体の濃度は、、これは経験と勘に頼るのみです

よこ糸は一本ずつ手で液を滲み込ませ
その後30分ほど放置しておきます

2〜3本束にして絞り棒で絞ります
一日に100本以上やると腰がバキバキです

そして手でよくはたいて室内干し、少し乾いてまたはたく
もう少し乾いてまたはたく
これが実はとてもキツイ作業で大切なこと
ここをサボると糸がくっついて質が落ちるからです

しかし興味がない方にはつまんない記事ですよね
ある意味、職人って究極のオタクです